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ピアノはオーケストラすべての楽器の音域の音を出せて、
しかも複数の旋律を同時に演奏できる素晴らしい楽器なのだということを
私は生徒の皆さんに伝えています。

色々な楽器の音や人の声などをイメージして
同時に流れる複数の旋律を聴き分けて弾く楽しさを共感できるように
 生徒の皆さんと一緒に練習していきたいと思っています。

この楽しさを少しでも実感できればと思い、2月のグループレッスンでは、
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」の3巻にある
「ピーターとベンジャミンの歌」という曲を
ピアノ、鍵盤ハーモニカ、ソプラノリコーダー、ベルチャイムの合奏にアレンジして
4人で手分けして演奏してみました。。

この曲はもともと右手でソプラノとアルト、左手でテノールとバスの
合わせて4つの声部をそれぞれ同時に弾き分ける曲ですが、
4つの声部の旋律が流れていることを生徒の皆さんにわかってもらえるように、
その場でアレンジしてみました。
ソプラノ、アルト、テノール、バスのリコーダーで合奏できるとよかったのですが
あいにく持ち合わせがなく、この組み合わせになりました。

鍵盤ハーモニカの音が大きいため少しバランスは悪かったものの
曲名にあるように、ピーターとベンジャミンの2匹のうさぎと
他の2匹の動物-この時はカエルとネズミということにしてーが
一緒に歌っているイメージを少しは持てた様子でみんな楽しそうでした(^^♪

各声部を弾き分けて聴き分ける力がつくように
これからも様々な方法を使って一緒に楽しむために
どんなことができるかワクワクしています(^^♪
そして、生徒の皆さんが自分の思う音色で没頭して演奏してくれるようになることを
とても楽しみにしています(^^♪
ちょっと落ち着きがないけれど、話はしっかり聞いてポイントを押さえている
幼稚園年中さんのTくんのレッスンでのことです。
  
「ピーターのワルツ」という曲を練習していました。
 
「Tくん、ワルツって前にDVDで見たようにくるくる回って踊るのに、
 今の弾き方だったら、1歩ずつ踏みしめて歩いているみたいだわ。
 ドレミの3つの音を一筆書きのように一息で弾いてごらん。
 先生が弾いてみるよ。こんな風にね。」

Tくんは手首を上下させながらバタバタと指を動かして弾いていたため
一音ずつがスタンプを押したような音に聴こえてきて
1フレーズがなめらかに流れていませんでした。
でも、”一筆書きのように一息で弾く”の言葉で1フレーズがなめらかに弾けたとき、

「忍法ドレミの術だ!」

と嬉しそうな顔で一言。

「うーん、なかなか面白い表現だね(^^♪」

こんな子どもの一言にウキウキさせられるレッスンができることに
日々感謝しています(^^♪

  

先日、ユリアンナ・アヴデーエワさんのピアノコンサートを聴きに行きました。
2015年のショパンコンクール優勝者である演奏を一度聴いてみたいと思っていました。

まず初めはポーランドの民族舞曲”マズルカ”で、弾き始めの繊細な音に感動し、
高音や低音から鳴り響くフレーズがそれぞれはっきりと違う音色で交差して生まれる
和声の素晴らしさにショパンって本当にすごい作曲家だなあ、
よくこんな曲が作れるなあ、と思わせる素晴らしいマズルカでした。

 次に演奏されたソナタ第3番は生で聴けるだけでも嬉しかったのですが、
第2楽章の無窮動の速いパッセージが本当に軽やかで美しく、
素晴らしいフィナーレを聴き終えると感動のあまり手が痛くなるほど拍手を送っていました。

後半はシューマン、シューベルトと続き、アンコールは2回もあり
2曲目のアンコール曲、ショパンのワルツは華麗なるワルツと言われる通り、
本当に華麗なワルツに演奏されて、最後まで心地よい音楽に浸ることができました。

聴きに来て本当に良かったなあと、感謝しながらコンサート会場を後にしました(^^♪
ピアノを習い始めて8か月になるⅯちゃんは
いつもニコニコ笑顔で来てくれる幼稚園年中の女の子です。

今練習している曲は、
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本 1巻」の
「ティギーおばさんのおはなし」と「ティギーおばさんのおもいで」
という見開きのページに載っている2曲です。

ピーターラビットのおはなしシリーズに
「ティギーおばさんのおはなし」という同名の絵本があります。
うでききの せんたく屋さんだというハリネズミのティギーおばさんと
ルーシーという少女が出会うとても可愛いメルヘンあふれるお話で、
そのお話をイメージして作られた曲です。

今週は2曲を続けて弾いてくることがⅯちゃんの課題でした。

「Ⅿちゃん、”ティギーおばさんのおはなし”の強弱がとてもはっきりしたね。
 (ティギーおばさんはどんなお話しているかイメージして強く弾きたいところと
  弱く弾きたいところをフレーズごとに色々やって先週のレッスンで選んでみました。)
 それにとてもレガートに、音がつながるように弾けていたよ。よく練習しましたね。」

Ⅿちゃんは目をつぶってニコーっとした笑顔になりました。
うれしいときのⅯちゃんのいつもの表情です。

「”ティギーおばさんのおもいで”も強弱がもっとはっきりすると、もっとよくなるよ!
 先週、上の段を大きく、下の段を小さくすることにしたけれど、
 あまり変わらなかったなあ。Ⅿちゃん、どうしたらいいと思う?」

「・・・・・。・・・・・。・・・・・。上の段をもっと大きくする!」

「そうそう、両方とも小さかったから、そうしたらはっきりするね。賢いね!」
 
わかっているけれど、答えることにとても勇気が必要で
 声を発するまでにしばらく時間が必要なⅯちゃん。
でも、本来しっかり者のⅯちゃんはとてもはっきりした声で答えることができました。
 
お稽古に来た時も帰る時もしっかりと挨拶ができて、きちんと練習もしてくるⅯちゃん。
これからも自信を持って、ピアノを楽しんでくれたら嬉しいです(^^♪


先月から今月にかけて新しい生徒さん達との出会いがありました。

子育ても終えられて、ご自分の子ども時代に習っていらっしゃったピアノを
もう一度習い始めたいと訪ねて来られた主婦の方、
音楽もピアノも好きという元気な小学生の女の子。
そして、子どもの時からピアノを習うのが夢で、
勇気を出して訪ねて来られたという80歳のご婦人。
どの人もピアノへの想いがとても純粋であることに心を打たれました。
この人達の想いを大切に受け止めて、
また新たなレッスンの時間を紡んでいきたいと思っています(^^♪



プロフィール
HN:
番匠 浪路
Webサイト:
性別:
女性
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