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先月からレッスンに来てもピアノを弾く気にならず、 笑顔が見られなくなったI君。
弾き始めてもだんだん手の動きが止まり、
何を聞いても返事が返らないレッスンが2回ほど続きました。
いつも元気で理解力や聴く力もあり、発表会の曲も練習が進んでいたので、
ピアノレッスンの指導の何が悪かったのか、ずっと振り返り考えました。
もしかしたら、もうピアノをやめてしまうかもしれないという思いも過りました。

レッスンでの様子をI君のお母さんにお伝えすると、ご家族で話し合いをして下さり、
お母さんも一緒にレッスンに付き添って下さることになりました。
 
次の週、I君はお母さんと一緒にレッスンに来てくれましたが、
やはり前の週と同じく弾き始めてもすぐに手が止まってしまい、
お話をしても泣くばかりで何の返事も返ってきませんでした。
どのようにレッスンを進めていくのがI君にとって一番いいのかをずっと考え、
お母さんにお伝えしました。すると練習不足だったから弾けなかったというI君に、
次のレッスンまで毎日練習するように約束をしたと伺い、
前向きに真摯にピアノレッスンのことを大事にして下さるご両親に感謝し、
まずはI君が元気よくレッスンに来てくれることを信じてその日を待ちました。

そして迎えた次のレッスン日に、I君が来てくれただけでも嬉しかったのに、
ちゃんと練習してきた曲を聴かせてくれました。本当に頑張ったのだと思います。
 
「うあわI君えらい!ちゃんと練習したら弾けるやん!すごい、すごい!
 よく頑張ったね。先生も嬉しいわ(^^♪」

私のこの言葉に、とても嬉しそうな笑顔を久しぶりにI君が見せてくれて、
私も心から喜びでいっぱいになりました。
ちょっとした練習のつまずきで自信を失いかけていたI君。
たとえどんなに力があったとしても、子どもはどの子も大人が思っているよりも
想像以上に頑張っているのだということに改めて気が付きました。

 今週はお父さんと一緒に元気よくレッスンやって来たI君。
頑張って練習した甲斐もあり、発表会の曲ももうすぐ暗譜できそうです。
本番もきっと良い演奏ができることでしょう(^^♪
 
 
 
 
 
 
 


プロフィール
HN:
番匠 浪路
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性別:
女性
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