とても心の優しいMちゃんの、今週のレッスンでの出来事です。
レッスン曲は、「ピーターラビットと学ぶはじめての教本2」の中の
「いなかねずみの馬車の旅」という曲。
この曲は、荷物にまぎれこんだねずみが、
眠っているあいだに、いっしょに馬車につまれて町へ行ってしまうという、
ピーターラビットの絵本のお話の一場面を表現した音楽です。
「Mちゃん、 音楽が流れていないから、
馬車がガッタンゴットンと進んで行くというより、
その場で馬が足踏みしているみたいね。(笑)
2分の2拍子の曲なのに、4分の4拍子になっているし、
一音ずつ聴いているからだよ。」
「2分の2拍子ならこんな感じかな?」
Mちゃんがもう一度その曲を弾き始めると、
「Mちゃん、今度は早すぎて馬車じゃなくて、
汽車になっちゃってるよ。(笑)
大きな2拍子で、ゆったりとね。
それで1フレーズをひとまとまりにして聴いてごらん。」
その一言で次の演奏は、
馬車がガッタンゴットンと揺られて、
遠ざかっていく様子がのんびりと表現された
いい曲になったのです。
「さっき弾いたのと比べて全然違う!
音楽がちゃんと流れていたよ!
馬車が遠ざかって行くところが特によかったわ。
この曲、あなたにぴったりね。ゆったり感が何ともぴったりだわ!」
「だって私、マイペースだから。
それに、クラスでも一番個性的って言われてる。(笑)」
「ふうーん。オンリーワンでいいんじゃない!?」
「だって、友達が ”私は夢の国出身です!”って言ったのを
私、ほんとうに信用しててん!(笑)」
「それは、あなたが素直だってことよ。
ずっとそのままでいてほしいなあ。」
純真な心に感動した、楽しいレッスン時間でした。