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先週の土曜日に第20回発表会の打ち合わせを兼ねた保護者会と
グループレッスンを行いました。

3連休の初日でしたが、全生徒の保護者の方々が集まって下さり、
発表会で手伝って頂きたいことをお願いして分担することができました。
小さな兄弟がいたりお仕事がある方もちゃんと参加して下さり、
本当に有難いことだと思います。
保護者の皆様ありがとうございました。

保護者会後のグループレッスンでは、
発表会で歌う全員合唱の練習をしました。
習い始めたばかりで初のグループレッスンとなった子たちもいましたが、
みんなとすぐに打ち解けて、
一生懸命に歌っているのを見て嬉しくなりました(^^♪

今年の発表会も生徒たち、保護者の方々と共に
良い会にしたいと思います(^^♪
ピアノ講師を務めているカルチャーセンターで
レッスンに通ってくれている中学生のUちゃんは、
今年8月に開催される”第1回京都国際音楽コンクール”の予選に見事合格しました。
ピアノの大好きなUちゃんは喜んで、すぐに予選合格を知らせてくれました。
 
このコンクールは、日中の青少年たちの友好と交流を深めることも目的としていて、
なにより「オンリーワン」がテーマということに心が惹かれました。

バロックの曲が大好きなUちゃんと選んだ曲はダカン作曲の「かっこう」。
とてもポピュラーな曲だけに最初の頃は選曲に少し迷いが出ましたが、
この曲が好きで一生懸命練習するUちゃんを見て迷いはなくなり、
彼女の「オンリーワン」の演奏ができることを楽しみにしてきました。

そのうえUちゃんのおかげで「かっこう」の曲の素晴らしさが
今までよりももっと見えてきたのです。
つがいのかっこうがお互いに美しく鳴き合い、
流麗に羽ばたき合っている様子が目に浮かんできて、
その優雅さが短調の旋律であることで
さらに繊細さを表現しているのだと感じられるようになりました。
 
本選でUちゃんが心地よく「オンリーワン」を発揮できることを楽しみにしています(^^♪
今年4月からピアノレッスンに通ってくれている4歳のT君は
「ピーターラビットと学ぶピアノ教本 1」の第1曲「ピーターのたいこ」を練習しています。

この曲は中央のドのみで作曲されていて、
3(中指),2(人差し指),1(親指)のどの指で弾いても
同じ長さ、速さ、大きさで弾くことが求められています。
ドは1の指と思い込ませないようにという作曲者の目論見で
3の指から練習するようになっているのも大切なポイントです。

先週のレッスンでT君はようやく3と2の指で大きな音と小さな音で弾けるようになったので、

「T君、今度はピーター(うさぎ)ではなくて違う動物のたいこにしてみようか。
 鳥のたいこだったらどんな音かな?高い音、それとも低い音かな?」

「うーん、高い音。」

「そうだね。じゃあ、どこで弾くといいかな?」

少し迷いながら高音のドで弾いたTくん。

「そうそう、元気な鳥のたいこだね(笑)それじゃあ、今度は牛のたいこはどんな音かな?」

次は低音のドで。

「象だったら?」

一番低いドまで移動して、ゆっくり大きな音で。

「ではね、鳥の赤ちゃんだったら?」

その時、高音で最初に弾いた鳥のたいことは違い、
静かな音でTくんはそっとそっと弾いてくれました。

「Tくん、そっと弾いたのは鳥の赤ちゃんだったから?」

「うん。そう。鳥の赤ちゃんだから。」

にこっと笑顔で答えてくれたTくん。

「すごいわTくん。自然にそんな風に弾こうと思えるなんて、
 先生感激しちゃったわ!」
 
ドだけの短い8小節の曲で、わずか4歳の男の子が弾いたのは、
心から表現された本物の音楽でした。
舞台で演奏されるものだけが音楽ではなく、
人とコミュニケーションがとれるものはみな本当の音楽ということを
先日教わったりばかりでした。
やっぱり子どもの力は素晴らしいです。



今年初めてホトトギスの鳴き声を聞いた先週の土曜日は、
午後からグループレッスンでした。

今回は人数が少なくちょっぴり寂しかったのですが、
いつものようにお互いの演奏を聴き合いました。
全員からの感想を受けてからもう一度演奏すると、
やはりどの子も良い演奏に変わりました。

「とても流れていてよかったです。」

「どうして流れるようになったんだろう?」

「・・・・速くなったから?」

「そうね。テンポが速くなったからだね。」

「1回目よりもっと楽しくなったと思います。」

「どうして楽しくなったと思う?」

「スタッカートとか音がはっきりしたから?」

などのやりとりをしていると、人の演奏をちゃんと聴いて
その子なりの言葉でしっかり伝えられているなあと感じました。
また、中には練習不足の人もいましたが、
ほとんどの人がよく練習していて、
いい音で弾こうとしているのがわかり、うれしくなりました。

その後、今までの発表会のビデオの一部を一緒に鑑賞しました。
懐かしい思い出が蘇ってはきたのですが、
今もさることながらなんて未熟な指導だったことか・・・(^▽^;)
色々なことを考えさせられました。
グループレッスンで子ども達の演奏を聴き、
十数年まえの発表会のビデオを鑑賞して、
私はこれまでそしてこれからも
何を大切にして何を生徒たちに伝えていきたいのかがはっきりと浮かんできて、
それが今年で20周年の節目を迎える発表会の
最大のテーマなのだと自覚しました。

さて、ビデオ鑑賞後のティータイムでは
学校の給食の話になりました。
エンドウ豆のご飯が出るのは三田では一年に1回だけとか、
揚げパンのときはきなこが別袋になってついてくるとか、
なんとアイスクリームが出ることもあるとか!
昔とはずいぶん様変わりしましたね。
最後に楽しいお話もあり、
有意義なグループレッスンとなりました(^^♪




先月からレッスンが始まった69歳でピアノ初心者のAさん。

先週のレッスンの課題は「ドシドシいばりやマーチ」でしたが、
それまでにレッスンした「ピーターのたいこ」、「ドレドレいばりやマーチ」
「ドレドレぴょんぴょんマーチ」も練習して来られました。

「ドレドレいばりやマーチ」は右手の1と2の指、2と3の指で、
「ドシドシいばりやマーチ」は左手の1と2の指、2と3の指で
曲名通りの音を太っちょうさぎが
さも威張ってぺたぺたと歩くようなイメージの音で演奏します。

たった2音ですが、マルカート(はっきりした音)で演奏できるように
しっかりと指の独立を身につける目的があります。
1本ずつの指を独立させて演奏するのはなかなか難しいことなので
この曲には大抵どの人も時間がかかると思いますが、
先へ進んだ時に苦労しないようにするため
子どもも大人も妥協せずにこの曲に取り組むことが肝心だと思っています。
 
Aさんのすごいところは、先へどんどん進むのではなく
1曲1曲を自ら納得のいくまで練習されるところです。

「なかなかね、この指が言うことをきかなくてね。」

「それは力が入っているからです。
 私も同じですが、自分では気が付かないものなんですよね。
 指を付け根から持ち上げてまっすぐストンと打つだけで
 ピアノってはっきりとしたいい音が出てきますけど、
 まだ指に力が入っていて、手を動かして弾いていらっしゃるので、
 とても硬い大きな音になっていますね。」

「ああ、そうか。私の場合は弾きにいっているんですね。」

「そうです、そうです!わあ、いい表現ですね。」

「ゴルフでも一緒なんですよ。スッとクラブでボールを自然に打てばいいのに
 どうしてもわざわざ打ちに行ってるんですよね。
 そうか、そうか、そういうことか。」

「私はゴルフをしないからわかりませんけど、
 野球でも何でも力を抜かないといけないのはきっと同じですね。」

  " 弾きに行く”。うーん、言い得て妙なり!
 
「Aさんは熱心に練習されるので、私もレッスンが楽しみです(^^♪」

「いやいや、私は全然頑張ってもいないし、熱心ではないですよ。」

 と、にこにこしながら小気味よく答えて帰られたのもまた妙なりでした(^^♪
 

 
 
 








 
 

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