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今週水曜日のバレンタインデーに生徒から
お父さんと一緒に作ってくれたというチョコレートケーキを頂きました。
 
うれしいサプライズに感激してしまいました(^^♪
お父さんとお菓子づくりができるなんて素敵ですね。
キッチンでの父娘の楽しそうな風景が目に浮かんでくるようでした。
 
その晩、リンゴも添えて早速コーヒーブレイク。 
コクがあって程よい甘さの本当に美味しいチョコレートケーキでした!
ごちそうさまでした(*^▽^*)
今週のkちゃんのレッスンでは、とても心に残る演奏が聴けました。

kちゃんは「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本2」の中の「春風」を
去年の12月からずっと練習していました。

右手の単旋律のメロディーと左手の伴奏の和音をレガートに弾くイ短調の曲です。
寒い冬に代わって待ち遠しい春の訪れを告げるように
最後のAメジャーの和音は優しい春風を表現しています。

左手の和音をレガート(なめらか)に弾くことはなかなか難しく、
その上、右手のメロディーを浮かばせながら
両手でレガートに演奏するのはもっと難しいので、
kちゃんも苦戦していました。

「さあ、よく練習できたかな?」

「うん!多分出来たと思う。」

「それは楽しみね!はい、ではどうぞ。」

♩♩♪♫♩♫♪♩♩♪♫♩♫♪♩♩♪♫♩♫♪

「わあ、最後のフレーズがとってもステキだったわ。
 右手と左手のバランスがすごく良くて本当にいい響きだった!
 春風も優しくてよかったわあ(^^♪」

「わーい!やったあ\(^o^)/」

とっても嬉しそうなkちゃん。
最後のフレーズは私でもきっと出せないくらいバランスの良い響きだったので
とても印象に残りました。
右手の音がかき消されないように左手の音を弾いてね、
と言っていたことをその通り素直に練習していたことが
とても伝わってきました。

去年の発表会でのkちゃんの感想文の一節にはこんなことが書かれていました。

『もっとスラーに気をつけて流れるようにつまらずに弾きたいと思います。
 これからもコツコツと練習していきたいと思いました。』

感想文に書いたことをちゃんと実行しているのです。偉い!
私は例年通り、生徒達と保護者の方々が書いた発表会の感想文の抜粋を
レッスンのお便りに載せました。
お母さんに電話で今週のレッスンの様子をお伝えすると、

「そうなんです。最近、よく練習していますわ。
 またお便りで感想文を見ておきます。ありがとうございます。」

と、嬉しいお話が聞けました。

厳しい寒さが続く毎日ですが、
kちゃんの演奏した「春風」がポカポカと心を温めてくれました(^^♪



今週の初レッスンは、
子どもたちから得るものがたくさんありました。

昨年12月からレッスンに通ってくれているZ君は、
おふざけの大好きな(^▽^;)いつもニコニコ笑顔で元気な男の子です。

12月最後のレッスンで鍵盤をゲンコツで一緒にリズム打ちしたときのこと。

「Zくん、リズム打ちする前に先生みたいに息をしてみてね。
 まず先生がやってみるね。スー♩ ♩ ♩ 」

続いてZくん。
「ハーッ ♩ ♩ ♩」

「Zくん、吐くんじゃなくて吸うんだよ!スーってね。」

「ハーッ」

「いやいや、それじゃゴジラが火を噴いてるみたい!(笑)スーだよ。」

「(笑)だってー。できひんもん。」

子どもにとって意識して息を吸うというのは難しいことで、
その日Zくんはどうしても息を吸うことができませんでした。
ところが今週のレッスンではスーっと息を吸ってリズム打ちができるようになっていたのです。

「わあ、Zくん、息を吸うことができるようになったんだね!すごい、すごい!」

「はーい!スー、スー(笑)」Zくんはうれしそうに何回も息を吸いました。

2週間の冬休みの間にきっとZくんはお家で息を吸う練習をしたのでしょう。
小さな6歳の男の子の一生懸命な力が可愛くて愛らしくてたまらなくなりました(^^♪

次の日レッスンにやってきたNちゃん。
Nちゃんは「ピーターラビットと学ぶピアノ教本1」の
「かわいいことり」を練習してきました。
曲の中には全部で5羽のことりの鳴き声が出てきて、
それぞれの鳴き声を違う音域で弾く練習もしていたので、
そのイメージを絵に描いてきてもらいました。
Nちゃんは、レッスン室に入るなり真っ先にその絵を見せてくれました。
 
「Nちゃん、この絵には2羽しかことりがいないんだね。」

「ううん、ちゃんといるよ。
 2枚目に描いたリンゴの木の中にね、3羽かくれているの。」

5羽のことりがちゃんと描かれている絵しか頭になかった私は
自分が狭い既成概念の中だけでものを考えていることを思い知りました。

姿は見えなくても鳴き声だこけが聴こえてくるNちゃんの豊かなイマジネーションに
とても心を打たれました。

「それじゃ、3羽のことりは少し小さな鳴き声になるね。」
Nちゃんは曲の中に出てくる最後の3羽のことりの鳴き声を
そっと弾けるように練習しました。

そして、次にレッスンにやってきたのはIくん。
Iくんは口数は少ないけれど、
こちらの言うことをじっと聞いていて、
しっかりと課題をこなして来ます。
今週は「ピーターラビットと学ぶピアノ教本1」の1曲目、
「ピーターのたいこ」を練習して来ました。
この曲は、ピーターラビットがたいこを打つように
真ん中のドを左右の指で弾く曲です。
 
「Iくん、よく練習してきたね。
 では、とりがたいこを叩いたらどんな音になるかな?」

「うーん・・・レ」

「えっ?レになるの?わあ、違う音になるんだ。それもありだね。
 そんなふうに答えたのはあなたが初めてだわ。おもしろいね。」

強弱や高さ、長さ、テンポの違うドが
応えで返ってくるだろうと思い込んでいた浅はかな私には、
Iくんのユニークな発想がとても新鮮でした。
 
子どものイマジネーションの世界は本当に豊かで色鮮やかで
いつも私の心を動かし、硬い頭を柔らかくしてくれます。
この素晴らしい子どもたちの力とイマジネーションの世界を狭めることなく、
大切に守り育てていきたいと思った新年初のレッスンでした。
 
 

今年もよろしくお願い致します。

長男夫妻と次男が帰省してくれて、
賑やかで楽しかったお正月もあっという間に過ぎてしまいました。
 
今日は小雨の降る中、
兵庫県立美術館で開催されているエルミタージュ美術館展に
ピアノ指導者仲間と一緒に出掛けてきました。

女帝エカテリーナ2世の戴冠式での肖像画に始まり、
素晴らしい絵画の数々を鑑賞しました。
16世紀のルネサンス時代の絵画、
17,18世紀のバロック・ロココ調時代の西洋絵画が中心でしたが、
数世紀たった今でも生き生きと
私たちの目を楽しませてくれることに感動してしまいます。
豪華な衣装、美しい人物、美しい風景、宗教画、ギリシャ神話、
人々の生活の様子などなど・・・
特にギターやリュート、ラッパ、バグパイプ、
卓上の小さな鍵盤楽器を絵の中に見つけると
音楽がいつの世も変わらない人々の娯楽であることと
当時のスタイルが伺えてうれしくなりました(^^♪
  
鑑賞後は、近くにあるjika関西(ジャイカ)で一緒に昼食を取り、
会話も弾んだ楽しい時間を過ごすことができました(^^♪

さて、来週から始まるレッスンもとても楽しみにしています(^^♪

今日で2017年もおしまい。
今年も無事に日々のレッスンや
発表会を行うことができました。
これも生徒の皆さん、保護者の皆さん、
そして、家族や仲間の助けがあったからだと思います。

特に日々の生徒の皆さんとのピアノレッスンでは、
新しい発見や喜び、驚きなどがたくさんあり、
私の大きな力となりました。
12月に入ってから、
新しい子どもたちとの出会いもあり、
新年からのレッスンがますます楽しみでなりません。

今年もお世話になり、本当に有難うございました。
生徒の皆さんとともに一歩ずつ前進できるように
これからも頑張っていきたいと思います。


プロフィール
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番匠 浪路
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