<< 2024 / 05 >>
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] [ 6 ] [ 7 ] [ 8 ] [ 9 ]
先週は私自身のピアノレッスンに行ってきました。

今回のレッスンで見て頂いたのは、ショパンのノクターン作品62-2とハノン。
ノクターン作品62-2はショパンの亡くなる3年前に作曲・出版された曲ですが、
とても美しい和声で特に最後の8小節を初めて弾いた時、
その美しさが心にぐっと深く染みこんで、何回も何回も弾いて味わいました。
何度も聴いた曲ではあるけれど、自分で弾いた時の感動はより大きいものです。
この曲を作曲した頃のショパンは精神的にも肉体的にも良好ではなかったはずなのに、
どうしてこんな素晴らしい曲を作れたんだろう、すごいなあといつも思います。
この曲に出会えたことに本当に感謝して、もっともっと練習したいと思っています。

さて、ハノンはと言うと。。。
今回はあまり練習が出来ていなくて、案の定それはレッスンで音に出ていました。
ハノンは同じ音型の繰り返しによって指やタッチはもちろん、”耳を育てる”もので、
練習した成果が一番わかりやすく正直に音に出てしまいます。
今回はスタッカートの1音1音を丁寧に聴き届けられていないため、
ミスタッチも多く音質が揃っていないことが自分でもよくわかりました。
レッスンで先生に指摘して頂けてとても有難くうれしかったです(^^♪
当たり前のことですが、どんな曲もいつも丁寧に向き合おうと改めて思いました。

ピアノ経験者のHさんは、レッスンを始めて5か月余りになります。
経験者でいらっしゃるものの、初心者向けの教材からレッスンしています。
毎週、新しい曲を次々とこなしていて、先週のレッスンの最後に、
「私はピアノがすごく好きになってね。
 上手とか下手とかではなく、とにかく楽しいんですよ!」
「うわあ、それは一番うれしい言葉です!」

ピアノを習い始めてまだ間もない方からこんな言葉を聞けて、
本当にうれしい時間でした(^^♪

そして、今週のレッスンでは御年75歳になるSさんが、
弾きにくい装飾音符の付いた音が初めて出てくる曲を練習しているときに、
右手だけではなく左手にも装飾音符が付いた音があるのを見て
「いやあ、こんなことも練習させてもらえるんだ」
「Sさん、すごい!そんな風に言ってもらえるなんて感激です!さすがSさんですね。」

とてもにこやかにおっしゃるので、本当に感激しました(^^♪
こんな謙虚な言葉はなかなか聞けるものではありません。

ピアノレッスンは本当に教えられることが多く、
ピアノレッスンをできることに心から感謝しています☆彡
レッスンで使用しているピアノ導入の楽譜は、
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」なので、
ピアノを習い始めたばかりの子にはまず、
「ピーターラビットの絵本」シリーズの1巻、
「ピーターラビットのおはなし」を読んでもらいます。
 
先日この本を読んだⅯちゃんに感想を尋ねたら、
「面白かった!でもちょっと怖かった。」
「どこが怖かったの?」
「ピーターのおとうさんがお肉のパイにされたところ。
 でも、どんなのか見たかったなあ。」
絵本の世界に膨らんだ、Ⅿちゃんの好奇心がとても伝わりました。

ピーターラビットはお母さんと3人の妹の5人家族。
お父さんは農家のマクレガーさんの畑に入って捕まり、
マクレガーさんの奥さんにお肉のパイにされたと絵本のお話に出てきます。
私が持っている絵本のシリーズは石井桃子さんが訳したもので、
その場面の絵が載っていませんが、
絵本出版から120周年を記念して、
川上未映子さんが訳したものが昨年新たに出版され、
その中には、この場面の絵が載っていることを知っていたので、
今頃ですが購入してみました。

うさぎのお父さんが「お肉のパイ」にされるなんて、ちょっと残酷なイメージですが、
絵からそんなイメージは伺えません。
Ⅿちゃんのようにどんな絵なのか見てみたいと思う子ども達も、
きっと多いかもしれません。

品格漂う石井桃子さんの翻訳はもちろん素晴らしいですが、
川上未映子さん訳の新しい絵本には、他にも新しく収録された絵が載っていますし、
茶目っ気のある親しみやすい文体で、とても新鮮に感じました。

Ⅿちゃんにも他の子ども達にも、この新しい絵本を見せてあげたいと思っています(^^♪

     






昨日はショパンのプレリュード全曲講座、第2回目の日でした。

この2回で全24曲のうち10番まで進みましたが、
そのうち7番目の曲は太田胃散のCMソングだった曲です。
この曲は16小節しかない短い曲なのに、
作曲の技法も、それを生かす演奏のためのフィンガリングやペダル指示も見事で
”ピアノの詩人”ショパンが、ピアノを知り尽くしていたと言われる所以にとても納得できました。

最後に、1850年代のエラール社(ショパンも使用していた)のピアノで
プレリュードを演奏しているCDを鑑賞しました。
エラール社のピアノの演奏は初めて聴きましたが、
お琴に似たうねりのある幻想的な音色でした。
ふと”ゲゲゲの鬼太郎”の主題歌のイントロダクションが思い浮かんだのは私だけかなあ…
初めてピアノを習いに来た日のAちゃんは、
音階を一緒に歌うと1点ハ(ピアノでは真ん中のド)もまだ音程が合わなくて、
音高知覚がついていませんでした。

ところが、3か月ほど経ったある日のレッスンで、 
ドはもとより、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドの音階を
音程合わせて歌うことが出来たので、
「お母さんと一緒に練習したの?」と尋ねたら、
自分でピアノの鍵盤を一音ずつ弾きながら練習したと言うので、大変驚きました。
お母さんもAちゃんが自分で練習しているのを聴いていたそうです。
小さな子は、音程が取れないことはよくあるので、
レッスンで一音ずつ一緒に歌いながら音程を合わせて、
音階が歌えるように練習していきます。
まだ6歳のAちゃんが、自分でピアノを弾きながら音程を合わせて練習していた健気さに
とても感心感動しました。
子どもの未知の力は計り知れないです。
プロフィール
HN:
番匠 浪路
Webサイト:
性別:
女性
Template by kura07, Photo by Abundant Shine