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先週の土曜日は、今年第1回目のグループレッスンでした。
みんな今レッスンしている曲を一人ずつ演奏し、
演奏し終えた後には、他の全員から感想を伝えてもらいます。

普段の1対1のレッスンとはちがって、
少人数ではあるけれど人前で演奏するので、
雰囲気がかわり、少し緊張気味の子も中にはいるものです。

それでも、みんなに聴いてもらおうと一生懸命に練習してきている子、
練習不足でしまった・・・と思う人、
思っていたように弾けなかった子など
悲喜こもごもの様子は、
発表会と同じです。
 
やれやれ、演奏が終わった後には、
「強弱がはっきりしていた」
「流れていたけど、左手のメロディーがもう少し聴こえる方がよかった。」
「ペダルを使うとメロディーの音が響いてきれいね。」
「最初の方は流れていたけれど、後の方ではちょっとぐだぐだしていた。」
「のんびりとした感じがよく出ていて、遠ざかって行く様子もよくわかった。」
「難しい曲だけれど、上手に弾けていた。」
「うーん、よくわからないなあ・・・」
「泉ってなあに?」(”美しい泉”という曲を聴いた感想)
「さっきよりすごくながれていてきれいだった!」などなど、

正直な感想、
褒めやアドバイス、
ちょっと遠慮した感想、
うまく答えられなくて言葉に詰まり、お友だちに助けてもらった感想、
素朴な質問、
 良いところを見つけてみんなで頷くホットな合点・・・

演奏を聴くのも楽しみですが、こんな感想を聞く方が、
もっと楽しかったりするものです。

その後は、みんなでサン=サーンス作曲の「動物の謝肉祭」のCDを鑑賞しました。
いろんな動物をいろいろな楽器で表現している楽しい曲です。

何の動物か当てっこしながら聴き、どの曲が気に入ったかを尋ねると、
それぞれに違っていて、なかなか興味深い結果に。

「先生、感想って書くの?」
「そうね、書いてくれたらうれしいなあ。」
「もう、とっくに書いたよ!」
「えっ!すごい!もう書いたの!? みんな言われなくても書いたなんて
 素晴らしいわあ!」

素晴らしい子ども達と一緒に過ごした、グループレッスンの午後でした。

昨日の日曜日はバレンタインデー。

バスケ女子のFちゃんが、
手作りの可愛いチョコレートケーキを届けてくれました。
とてもうれしいサプライズに、
気温も心も暖かい日曜日となりました。

こんなことがあると、ふわっと心が満たされて、うれしくて、
頑張ろうという気持ちになるものです。

他にもかわいいチョコレートやクッキーを頂いて、
何ともうれしい数日でした。
今年もありがとうね、Fちゃんたち。


 

いつも課題をきちんとこなしてくる、しっかり者のIちゃんは、2曲を練習してきて聴かせてくれました。

1曲目は「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」の中の「ごきげんワルツ」、2曲目はギロック作曲の「スケートをする子どもたち」。

「ごきげんワルツ」をきっと彼女の中では、今週こそ合格できると信じていたことでしょう。間違えずにきちんと弾けてはいるけれど、”ごきげん”に聴こえてこないのがとても惜しい・・・

「フフフフ(笑)何か、違うような(笑)」とIちゃん。

「自分でもわかる?それはすごい!”ごきげん”にはちょっと聴こえないよね。「ごきげんワルツ」だから、楽しくみんなでワルツを踊ってるんだよ!くるくる踊っているうちにどんどん盛り上がっていくんだよ!こんな風にね。」とくるくる回って踊ってみました。

Iちゃんは、楽しく踊っている様子を何となくイメージして、メロディー(特に左手のメロディー)も伴奏の部分も、その前に弾いたときよりも幾分か、しっかりした音で歌わせて弾き、音楽に少し活気が出てきました。何回か弾いてみて、踊りが盛り上がっていく様子が少しずつ伝わってきたので、ここで合格にしてあげた方がいいのだろうかと考えました。でも、今回のレッスンを生かして、次回のレッスンではきっともっといい演奏を聴かせてくれる、それを信じて待っていたいと思いました。

「合格にしてもいいのだけど、もう一週間この曲を練習して、来週聴かせてくれるかな?”ごきげん”なワルツにして仕上げてきてね。」

「はい。」やっぱりそうかあ・・・という気持ちも伺える返事でしたが、気を取り直して笑顔でIちゃんは2曲目へ。

 2曲目の「スケートをする子どもたち」も、子どもたちがこちらから向こうへと氷の上を行き来して、楽しく賑やかに滑っている様子を強弱でもっとはっきりと表現して弾いてくることを次回レッスンの課題にしました。

Iちゃん、来週まで私も辛抱して楽しみに待っています。他のみんなも、次回はどんな風に変わってくるのか、とても楽しみです。







 




 
 
 

 

今日は節分の日。

保育士をしている生徒のHさんが、保育の仕事を終えてから、
自作の鬼のお面をかぶって、我が家の豆まきにつき合ってくれました。

仕事帰りで疲れているにもかかわらず、
笑顔で豆(正確に言いますとお菓子の小袋)に当たってくれている優しいHさん、
本当にありがとう。おかげで楽しい節分の日となりました。

きっとHさんからは厄が落ちて、福がたくさん訪れることでしょう。
 
     
今週のSちゃんのレッスンです。

Sちゃんは笑顔の愛くるしい、元気いっぱいの女の子。
レッスン曲は「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本2」の中の「春風」という曲。
この曲はイ短調の曲ですが、最後に右手のAメジャー和音によって優しい春風が吹き、春の訪れを表現した音楽です。

「何だか硬いね。春風っていうより、うーん、春風が窓ガラスにあたっている感じだわ。(笑)
 なんで硬いんだろう?」

「流れていないから?」

「うん。1音ずつラーソ、ラードって鳴っているね。」

「レガート(なめらか)じゃないのかあ・・・」

「そうそう。Sちゃんのはレガートというよりマルカート(一つ一つの音をはっきりと)になっ
 ているね。先生が2通りの演奏をしてみるから、1回目と2回目は何が違うかよく聴いていて
 ね。」

私が2通りの「春風」を演奏。

「どう?同じだった?」

「2回目の方が流れていた!レガートだった!」

「そうだね。でも、流れていたのにはレガートのほかにもう一つ理由があるんだけど、1回目と
 2回目では他に何が違っていたかわかるかな?」

「・・・」

「では、もう一度2つの演奏をしてみるから、何が違うかよく聴いていてね。」

もう一度、私が2通りの「春風」を演奏。

「1回目と2回目では何が違ってた?」

「えーっと、最初のは長くなってる?」

「長さではなくて、何が違うのかな?」

「・・・2回目の方が、速い?」

「そう!速さが違うんだよ。テンポが速い方が流れていたでしょ?Sちゃんが弾いたのは、テン
 ポが遅くて硬かったね。もう一度テンポを速くしてレガートに弾いてごらん。」

「うん、わかった!」

なめらかさと、テンポアップが決め手となり、左手の和音もしっかりとして、気持ちよさそうに弾いているSちゃん。

「わあ、最初の演奏と全然違う!最後の春風の和音もすごくきれいだったわ。今の演奏が一番よ
 かったね。」
優しい「春風」の演奏ができて、何ともうれしそうな顔のSちゃん。

この曲をイメージしてSちゃんが描いた絵はこちら。










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番匠 浪路
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