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全5回シリーズレクチャーコンサートの最終回でした。
今回は遺作のマズルカと、出版されたワルツ4曲で、
土居知子さんの演奏は、誇張がなくて本当に自然で、
慎み深い、美しい音のショパンでした。
お人柄もとても謙虚で明るく、笑顔が素敵な方でした。
ショパンは祖国ポーランドの民族舞曲であるマズルカを
生涯書き続けて、絶筆となった作品もマズルカでした。
絶筆のマズルカには、Maz[…]
としか書かれていません。
それは、ショパンの体力が衰え、苦しい状態の中、
何とか楽譜を書こうとしていたからだということが、
レクチャー時のスクリーンで写された、
線が歪んでいたり、小節の幅が整っていなかったりする
ショパン直筆の楽譜で知ることが出来ました。
それを見たとき、ポーランドへの愛国心、
マズルカへの熱い思いを生涯ずっと抱いていた
ショパンの孤高の人となり、深い音楽を感じて
胸がとても熱くなりました。
なんて尊い人で、なんて素晴らしい作曲家なのだろうと、
演奏とレクチャーを聴きながら、深く感動しました。
20歳でポーランドを出てから、
ワルシャワでロシアへの武装蜂起が起こった際に、
銃を持って戦うのではなく、音楽によって後世に
ポーランドの悲運を伝えることを使命とし、
その後、祖国へ一度も戻ることがなかったショパン。
孤独と悲しみを抱えながらも、音楽は心が解放される、
唯一の救いの居場所であったのだと思います。
そして、才能は次々と開花されて、
生み出された素晴らしい作品の数々に、
今度は後世の私達が、心を潤され、救われています。
最後に北村智恵先生が、
「亡命者の孤独、それでも音楽をよすがとして生きた
ショパンの孤高の人生がマズルカにこもっている。
平和の尊さ、人間の尊厳を感じるこの音楽から、
これからの生き方のヒントがある」
とおっしゃったことが、とても印象的でした。
このようなレクチャーコンサートを聴けたことに、
心から感謝しています。
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