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こちらから何かを尋ねると、恥ずかしそうに目をそらしてうつむく姿は、
まるでいわさきちひろの少女の絵にそっくりで、
その晩は久しぶりに画集を取り出して眺めていました。
翌日、ピアノレッスンに通ってくれるお返事を頂いて、
先月末からレッスンを開始しました。
今度から使用する「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本 1巻」の始めには、
講師と一緒に写した写真を貼っておくページがありますが、
ピアノを始めた記念のためのものではなくて、
生徒の笑顔がレッスンをしていく間に失われていないかを
講師がいつも確かめるためのページになっています。
そんなわけで、Nちゃんと一緒に並んだ写真をNちゃんのお母さんに撮ってもらいました。
それまで硬かったNちゃんの表情とは全く違う満面の笑顔が写っていて、
あまりの愛らしさに感激してしまいました\(^o^)/
一昨日も笑顔でレッスンに来てくれたNちゃん。
これからどんなレッスンができるか、わくわくしています(^^♪
今回は、運動会と重なったり、部活動の遠征と重なったりなどでお休みの人がいて 少人数でしたが、いつものように一人ずつ順番に演奏し、感想を伝え合いました。
「さあ今日は演奏順を何で決めようかな?じゃんけんにしようか、
それともあみだくじにしようかな?」
どちらも反応が少なかったので希望の演奏順を尋ねると、
早く終わってしまう方がよいということで、1番から意外にすんなりと決まりました。
少人数ではあっても、人前で弾くとなるとドキドキしてしまうものです。
未熟な私もいつまでたっても人前で演奏する時は緊張してしまうので、
みんなの気持ちがとてもよくわかります。
ところが先日、今練習している曲をある場所で聴いてもらったとき、
珍しいことに全く緊張しなかったのです。
「いい音で弾きたい、ここはこんなイメージの音で弾きたい」
ということばかり思って自分の音を聴き続けていたら、
目の前に人がいることなど気になりませんでした。
「自分の音に没頭していたら、緊張している暇などない」
と以前に教えて頂いた通りでした。
生徒の皆さんがそんなふうに演奏してくれたら、どんなにうれしいことでしょう!
皆さんのこれからの成長がとても楽しみでなりません。
演奏が終わったあとは、お茶を頂きながら絵本の「くるみ割り人形」を読み聞かせして
ゆったりとした時間を過ごしました(^^♪
大学生のY君はいつも真面目に練習してレッスンに通ってきてくれます。
先週のレッスンでは、ロシア民謡の「ともしび」という曲を練習してきました。
「この曲、哀愁を帯びていていい曲だよね。」
「はい。弾いていて気持ちよくて、眠ーくなってくる感じがします(笑)」
”眠ーくなってくる感じがする”なんてユニークな感想でしたが、
Y君もいい曲だなあと思ってくれて、うれしくなりました(^^♪
「ロシア民謡ってこういう短調で哀愁の漂う曲が多いね。
ロシアの作曲家で知っている人はいるかな?」
「うーん・・・」
「チャイコフスキーやラフマニノフは知ってる?」
「なんとなく知っています(笑)」
「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のCDを貸して
あげるのでぜひ聴いてみて!どちらも名曲だよ。」
「わあ、いいんですか?ありがとうございます\(^o^)/」
たった1枚のCDを貸しただけなのに、
本当にうれしそうに喜んでくれたY君の素直さに心が打たれました。
レッスンをしていると、こんな小さな喜びや感動がとても励みになります。
これからもたくさんの曲に出会って音楽に癒されて欲しいと思っています。
先週のレッスンでは、「とおい国のおはなし」という曲を2人の生徒が練習して来ました。
この曲は、左手は音を出さないように鍵盤を押さえるだけの”角音符”になっています。
音は出ませんが、押さえた鍵盤の弦からダンパーが離れた状態になっているので、
右手の音を弾きはじめると、その解放された弦が一緒に共鳴して響きが生まれます。
全部の弦からダンパーが離れた状態になるダンパーペダルとは違って、
ほど良い響きが聴こえてきます。
2人ともこの曲をイメージした絵を描いてきてくれました。
kちゃんの”とおい国”のイメージは、動物たちがたくさん住んでいる寒い雪国。
真っ白な雪がしんしんと降っていて、静かで幻想的な「とおい国のおはなし」になりました。
続いてAちゃん。
Aちゃんの「とおい国」でも雪がチラついていますが、
美しい家が建ち並ぶ街の様子は、どこかヨーロッパの国をイメージさせて、
はっきりとした音の、異国情緒ただよう「とおい国のおはなし」になりました。
全くイメージの違う同じ曲を聴けた、とても楽しいレッスンを体験できました(^^♪