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今週のkちゃんのレッスンでは、とても心に残る演奏が聴けました。

kちゃんは「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本2」の中の「春風」を
去年の12月からずっと練習していました。

右手の単旋律のメロディーと左手の伴奏の和音をレガートに弾くイ短調の曲です。
寒い冬に代わって待ち遠しい春の訪れを告げるように
最後のAメジャーの和音は優しい春風を表現しています。

左手の和音をレガート(なめらか)に弾くことはなかなか難しく、
その上、右手のメロディーを浮かばせながら
両手でレガートに演奏するのはもっと難しいので、
kちゃんも苦戦していました。

「さあ、よく練習できたかな?」

「うん!多分出来たと思う。」

「それは楽しみね!はい、ではどうぞ。」

♩♩♪♫♩♫♪♩♩♪♫♩♫♪♩♩♪♫♩♫♪

「わあ、最後のフレーズがとってもステキだったわ。
 右手と左手のバランスがすごく良くて本当にいい響きだった!
 春風も優しくてよかったわあ(^^♪」

「わーい!やったあ\(^o^)/」

とっても嬉しそうなkちゃん。
最後のフレーズは私でもきっと出せないくらいバランスの良い響きだったので
とても印象に残りました。
右手の音がかき消されないように左手の音を弾いてね、
と言っていたことをその通り素直に練習していたことが
とても伝わってきました。

去年の発表会でのkちゃんの感想文の一節にはこんなことが書かれていました。

『もっとスラーに気をつけて流れるようにつまらずに弾きたいと思います。
 これからもコツコツと練習していきたいと思いました。』

感想文に書いたことをちゃんと実行しているのです。偉い!
私は例年通り、生徒達と保護者の方々が書いた発表会の感想文の抜粋を
レッスンのお便りに載せました。
お母さんに電話で今週のレッスンの様子をお伝えすると、

「そうなんです。最近、よく練習していますわ。
 またお便りで感想文を見ておきます。ありがとうございます。」

と、嬉しいお話が聞けました。

厳しい寒さが続く毎日ですが、
kちゃんの演奏した「春風」がポカポカと心を温めてくれました(^^♪



プロフィール
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番匠 浪路
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女性
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