今週のKちゃんのレッスンです。
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本 1巻」の2曲目である
「ドレドレいばりやマーチ」を先週からレッスンしています。
この曲は、右手でドとレの音を2と3の指、または1と2の指で、左手でドの音だけを2の指、または3の指で、”マルカート”というはっきりした音で弾く曲です。楽譜には、絵本「ピーターラビットのおはなし」に登場する、お腹をでっぷり突き出したうさぎのベンジャミン・バニー氏が、パイプをくわえていばって歩いている一場面がのっています。
先週のレッスンでは・・・・
「いばりやマーチってどんなの?どすどすって感じかなあ。」
「kちゃん、いいところに気がついたね!楽譜の絵にあるベンジャミンさんのように、一緒にい
ばってあるいてみよう!」
手を後ろに組んで、2人で足をペタッ、ペタッとさせながらいばっているように歩いてみました。
「Kちゃん、なかなか上手だね。そんな感じで、指のおなかを足のうらのようにペタッ、ペタッ とさせてピアノで弾いてみよう!」
まずは”いばってあるく”体験をしてから、そのイメージを音で表現すること、そのための奏法を
レッスンしました。ピアノは第2関節を曲げて力で弾くのではなく、指の付け根を動かして指のお腹で弾くことを習い初めのときから身につけておくことが、良い音を出すためにはとても大切です。
さて今週のレッスンでは・・・
「Kちゃん、どの音もしっかり弾けたね。右手の2と3の指が付け根からまっすぐ下りて、指の
お腹でちゃんと弾けてるよ!良い音だったね。左手の2の指は、指というよりも手で突き刺し
て弾いているから硬いね。右手と左手の2の指を交替させるように弾くといいよ。」
「あっ、わかった!右手と左手でゆずりあいしたらいいんや!」
なんと!こんな場面で”ゆずりあい”という思いやりのある言葉が出てくるなんて、すばらしい!
「Kちゃん、よくそんないい言葉が出てきたね。学校のブランコなんかも”ゆずりあい”して乗っ
てるんだね。」
「うん。ブランコに乗るときは、学校の決まりで2年生から6年生は2年生にゆずることになっ
るねん。」
「そう。学校で習ったことちゃんと覚えていてえらいね。2と2の指を”ゆずりあい”するって聞
いて、先生感激しちゃったわ。」
学んだことを素直に受け止めて、生活の中で生かしていける謙虚さ。また今週も大切なことを子どもから学ばせてもらうことが出来ました。