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 午後のティータイムに、
佐賀土産の「丸芳露(まるぼうろ)」を頂きました。
上品な甘さの素朴なお菓子です。

今日はJさんのレッスン日でした。
  
レッスン曲は2つのイギリス民謡です。
まず最初のレッスン曲は、
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本 3巻」の中の「夏の名残りのバラ」でした。
この曲は、イギリスのアイルランド地方の民謡で、日本では「庭の千草」の名称で親しまれています。

「わあ、すごく癒される綺麗な音でしたね。Jさん歌が好きだから、この曲きっと弾いていて気
 持ちよかったでしょう?」

「そうですね。好きな曲ですね。」

「やっぱり。そんな感じが伝わってきました。よかったです、とっても。」

次のレッスン曲は、同じ教本の中の「アニーローリー」でした。
この曲は、イギリスのスコットランド地方の民謡で、貴族の娘に失恋する青年の切ない想いを
歌った曲なのだそうです。

「ペダルが効果的に使われていましたね。高音に移ったところは、左手の音量をもっと落とし
 て、右手のメロディーを響かせるように弾くともっと綺麗になりますよ。」

もう一度弾いてみると高音の部分は、初めに弾いたときに比べると、メロディーがよく響きとても柔らかい音色に変わりました。

とっても歌の好きなJさん。旋律を歌わせる練習が詰まったエチュードをこれから取り入れようと考えていて、楽しみにしています。

午後から大雨となった今日も、いつものように生徒のみんながレッスンに来てくれました。

ここのところ、お土産にお手製のアクセサリーを持ってきてくれる子が何人かいて、
レッスン室にかざってある陶器のくまさんとうさぎのオルゴールがおしゃれに変身しています。
 
  
ブレスレットや指輪にキーホルダー。可愛い動物のスパンコールもあります。
みんな本当に器用です!
今日は、スパンコールのリスが仲間入り。

「ありがとうね!にぎやかになったねえ(^^♪」

と、レッスン前に生徒とともに喜んでいました。

みんなのレッスンも終わり、ふと人形を見るとちょっと様変わりしていました。
誰かに着せ替えしてもらったようです。
 
みんなにアクセサリーでてんこ盛りにしてもらって、
くまさんとうさぎさんも大喜びのことでしょう(≧▽≦)




 
ゴールデンウィークのある日の午後、 ピアノの練習をしていると
いつになく賑やかな 鳥のさえずりが聞こえてきました。
カーテンをあけてみると一羽のシジュウカラが、
モミジの木と金木犀の木を行ったり来たり。
つがいのもう一羽は、金木犀の木のまわりでさえずりながら、小さく飛んでいました。
そして、金木犀の木からはかわいい鳴き声も聞こえてきました。
もしかしたら・・・と思い、金木犀の木を下からそっと覗いてみると、可愛い鳥の巣が!
 シジュウカラが巣作りをして、ひなを育てていたのです。

シジュウカラの名前は、以前にピアノを習いに来ていた動物好きの生徒が、
3~4年ほど前に線路の上で可愛く飛び跳ねている白黒模様の鳥が珍しくて、
「wちゃん、あの鳥の名前ってなんていうの?」 と尋ね、
「シジュウカラです。」
と教えてくれた思い出の鳥でした。

さてさて、私はうれしくなって覗いていましたが、
親鳥は警戒して一羽は鳥の巣のそばでじっと動かずに、
もう一羽はお隣の家の屋根から、しきりにさえずっていました。
「あっ、そうか。危険をしらせているんだわあ・・・」
私は申し訳なくなって、静かに家の中に入りました。

シジュウカラの鳴き声を聴いていると2種類の鳴き方があって、
危険を知らせている時とそうでない時とでは、どうも鳴き方が違うようでした。
こんな小さな親鳥でも、ひなのために餌を一生懸命運び、
外敵からひなを必死に守ろうとする姿を間近に見られて、
とてもうれしいやら胸がじーんときて感激するやらで、
ピアノの練習もそっちのけで、しばらく窓から眺めていました。

次の日は風雨の激しい日となり、私は鳥の巣のひなたちが心配になりました。
そして、翌日は快晴となり、また巣を覗きに行きましたが、
シジュウカラのひなたちは巣立っていったのか、
そこには空っぽの鳥の巣だけが残されていました。

可愛い鳴き声が聴けなくなって少し寂しかったのですが、
我が家の庭の木から巣立っていってくれたシジュウカラたちが、
たくましく自立していって欲しいと願う我が子の姿に重なって、
ありがたくてあたたかい気持ちになりました。

来年もまた巣作りにきてほしいなあ(^^♪

今週のKちゃんのレッスンです。

「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本 1巻」の2曲目である
 「ドレドレいばりやマーチ」を先週からレッスンしています。

この曲は、右手でドとレの音を2と3の指、または1と2の指で、左手でドの音だけを2の指、または3の指で、”マルカート”というはっきりした音で弾く曲です。楽譜には、絵本「ピーターラビットのおはなし」に登場する、お腹をでっぷり突き出したうさぎのベンジャミン・バニー氏が、パイプをくわえていばって歩いている一場面がのっています。

先週のレッスンでは・・・・
 
「いばりやマーチってどんなの?どすどすって感じかなあ。」
 
「kちゃん、いいところに気がついたね!楽譜の絵にあるベンジャミンさんのように、一緒にい
 ばってあるいてみよう!」

手を後ろに組んで、2人で足をペタッ、ペタッとさせながらいばっているように歩いてみました。

「Kちゃん、なかなか上手だね。そんな感じで、指のおなかを足のうらのようにペタッ、ペタッ  とさせてピアノで弾いてみよう!」

まずは”いばってあるく”体験をしてから、そのイメージを音で表現すること、そのための奏法を
レッスンしました。ピアノは第2関節を曲げて力で弾くのではなく、指の付け根を動かして指のお腹で弾くことを習い初めのときから身につけておくことが、良い音を出すためにはとても大切です。

さて今週のレッスンでは・・・

「Kちゃん、どの音もしっかり弾けたね。右手の2と3の指が付け根からまっすぐ下りて、指の
 お腹でちゃんと弾けてるよ!良い音だったね。左手の2の指は、指というよりも手で突き刺し 
 て弾いているから硬いね。右手と左手の2の指を交替させるように弾くといいよ。」

「あっ、わかった!右手と左手でゆずりあいしたらいいんや!」

なんと!こんな場面で”ゆずりあい”という思いやりのある言葉が出てくるなんて、すばらしい!

「Kちゃん、よくそんないい言葉が出てきたね。学校のブランコなんかも”ゆずりあい”して乗っ 
 てるんだね。」

「うん。ブランコに乗るときは、学校の決まりで2年生から6年生は2年生にゆずることになっ
 るねん。」

「そう。学校で習ったことちゃんと覚えていてえらいね。2と2の指を”ゆずりあい”するって聞
 いて、先生感激しちゃったわ。」

学んだことを素直に受け止めて、生活の中で生かしていける謙虚さ。また今週も大切なことを子どもから学ばせてもらうことが出来ました。

プロフィール
HN:
番匠 浪路
Webサイト:
性別:
女性
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