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 今日はMちゃんのレッスン日でした。

5月のグループレッスンでは、
 演奏した曲の左手のメロディーがなかなかはっきりしなくて
仲間たちから

「左手のメロディーをもっと大きくした方がいい」
「右手の伴奏をもっと小さくした方がいい」など
 
アドヴァイスを受けていました。

素直なMちゃんはそのアドヴァイスを受けて練習し、
翌週のレッスン日では、少し硬いながらも左手のメロディーが
はっきりとした演奏に変わっていました。

「Mちゃん、すごく練習したね。頑張ったわあ。」

うれしそうなMちゃんは、じっと私の目を見つめていました。

そして次の週は、初めてペダルをつけて演奏してみました。
慣れないペダルも一生懸命練習して来ましたが、
Mちゃんならきっともっといい曲に仕上げられると思い、
もう一週間、練習してくることにしました。

そして今日。
ペダルを付けて音色の豊かになったメロディーを
呼吸しながら歌わせて弾くことができました。曲は「祈り」。
Mちゃんの心からの「祈り」が贈られてくるようでした。
6月は私の誕生日。
誕生日を覚えていてくれた生徒が
可愛い手作りアクセサリーをプレゼントしてくれました。
先週の土曜日はグループレッスンでした。

お互いに練習してきた曲を披露して、
聴いてくれている人たちから感想を伝えてもらいます。

あみだくじで演奏順を決めようというと、

「エーッ!くじ運弱いからいやだー」

などとブーイングが・・・
 
それでも、じゃんけんと変わらないということで、
結局あみだくじで演奏順を決めました。
 いよいよ順番に演奏が始まり、感想を述べ合いました。

初めのうちの感想は、 みんな当たり障りのないようなコメントばかりでしたが、
だれかが

「なんだか早くない?今の演奏。」

とポツンと言い出すと、正直な感想が後に続けて出てくるんですね。

「アンダンテだから、もっとゆっくりの方がいいと思う。」
「メロディーが右手なのか左手なのか、よくわからない。」
「メロディーの左手をもっと大きくした方がいいと思う。」
「っていうか、右手の伴奏をもっと小さくした方がいいんじゃない?」
「それから、もっとレガートの方がいいと思う。」
 などなど・・・。

特に今回は3人が同じ曲を弾くことになっていたので、
同じ曲を弾いた子たちはもちろん、他の子たちも
気付くことがたくさんあると思い、
良い勉強の機会になると期待していました。

「最初から言ってあげればいいのに。
 そのためのグループレッスンだからね。
 自分では気が付かないところを教えてもらったほうがいいんだよ。」

他の人からのアドバイスを受けてもう一度弾き直すと、
みんな本当に良い演奏に変わります。

「さっきより流れてた!」
「メロディーがはっきりしてた!」
「さっきよりなめらかになった。」
「ペダルの踏み方が静かになった。」

他の子たちから初めの演奏より良くなったと褒めてもらえて
うれしさと安堵の入り混じった表情が何とも愛しいものです。

だれでも良い点は言いやすいけれど、
その逆はなかなか言い辛いものです。
でも、仲間からの正直なアドバイスを受け止めて、
良い方向に変わっていけるのは、
だれにとってもかけがえのないチャンスです。

こんな小さなグループレッスンが、
そのチャンスを得られる場であり続けたいと願っています。

さあ、演奏が終わったら、お待ちかねのティータイム!
 今回のおやつの一つで、ちょっと珍しいレモン味のクリームパピロは好評でした。
 
その後は、トーンチャイムで”村祭り”をみんなで合奏してグループレッスンを終えました。


昨日は私のレッスン日でした。

今、練習している曲は、バッハの「イタリア協奏曲」です。
 レッスンして頂いたのは、全3楽章のうちの第1楽章でした。

この曲は合奏協奏曲と言って、弦楽合奏のトゥッティ(全ての楽器が演奏する部分)と
ソロ(1つの楽器のみが演奏する部分)の掛け合いをバッハが鍵盤楽器に取り入れた、
いかにも明るいイタリア趣味の楽しい曲です。

私はバッハが大好き!
シンプルなメロディーなのに洗練されていて美しく、
演奏しているとぐんぐん音楽の世界に引き込まれていくのです。

子どもの頃は堅苦しくて(そう思い込んでいた!)大嫌いだったのですが、
今の先生に出会ってから「バッハは自由でいい」のだと教えて頂き、
バッハへの拒絶バリアが、みるみるうちにさーっと溶け出して、
いつの間にか、心の癒しとなりました。
(先生に感謝!)

今ではバッハの曲を練習しているとき
「もううまく弾けないなあ・・・」とつまずくと、
横で「これこれ、ちゃんとさらいなさい。」と 
あたたかく、深い声で励ましてくれるような気がする、
私にとってバッハは謂わば「お父ちゃん」的(おこがましいですが・・・)な存在なのです。

この曲の第2楽章 ”Andante” を私はずっと弾きたいと思っていたのです。
魂に訴えるカンタービレ(歌うように)で、とても美しい曲です。

本当は昨日レッスンして頂きたかったのですが、
練習不足のため、次回に見て頂くことにしました(;´д`)

「これこれ、ちゃんとさらいなさい。」と
今日もバッハの声が聴こえてきそうです。
昨日はAさんのレッスン日でした。

Aさんはレッスン曲での課題点を必ずクリアして仕上げてくる
真面目で努力家の方です。

昨日はまずハノンでフォルテ(強い音のこと)の
スタッカート(短く切った音)をレッスン。
スタッカートの音は意外と難しいけれど、
しっかり脱力が出来ていて良い音がでるようになりました。

次はブルグミュラーの「小さなつどい」。
和音の上のメロディーをレガートにつなげるのに苦心していましたが、
今週はなめらかに弾けて、曲も全体に良く仕上がっていました。

「わあ、6度(2つの音の距離)の和音がすごくなめらかになりましたね。
 練習されたのがよくわかります!」

「はい、何回も練習しました。」

「やっぱり。Aさんピアノが本当に好きだからなんですよね。
 ”好きこそ物の上手なれ”で、きっともっと上手になりますよ。」

「はい。ピアノ大好きです。練習していても楽しいです。」

「私もすごく楽しい!これから楽しみだわあ。」

最後はシューマンのユーゲントアルバムから「メロディー」をレッスン。
単純そうで難しいシューマンの曲をきっと楽しみながら練習してくださることでしょう。
 
次回のレッスンも楽しみです。






 



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番匠 浪路
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