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大学生のY君はいつも真面目に練習してレッスンに通ってきてくれます。
先週のレッスンでは、ロシア民謡の「ともしび」という曲を練習してきました。
「この曲、哀愁を帯びていていい曲だよね。」
「はい。弾いていて気持ちよくて、眠ーくなってくる感じがします(笑)」
”眠ーくなってくる感じがする”なんてユニークな感想でしたが、
Y君もいい曲だなあと思ってくれて、うれしくなりました(^^♪
「ロシア民謡ってこういう短調で哀愁の漂う曲が多いね。
ロシアの作曲家で知っている人はいるかな?」
「うーん・・・」
「チャイコフスキーやラフマニノフは知ってる?」
「なんとなく知っています(笑)」
「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のCDを貸して
あげるのでぜひ聴いてみて!どちらも名曲だよ。」
「わあ、いいんですか?ありがとうございます\(^o^)/」
たった1枚のCDを貸しただけなのに、
本当にうれしそうに喜んでくれたY君の素直さに心が打たれました。
レッスンをしていると、こんな小さな喜びや感動がとても励みになります。
これからもたくさんの曲に出会って音楽に癒されて欲しいと思っています。
先週のレッスンでは、「とおい国のおはなし」という曲を2人の生徒が練習して来ました。
この曲は、左手は音を出さないように鍵盤を押さえるだけの”角音符”になっています。
音は出ませんが、押さえた鍵盤の弦からダンパーが離れた状態になっているので、
右手の音を弾きはじめると、その解放された弦が一緒に共鳴して響きが生まれます。
全部の弦からダンパーが離れた状態になるダンパーペダルとは違って、
ほど良い響きが聴こえてきます。
2人ともこの曲をイメージした絵を描いてきてくれました。
kちゃんの”とおい国”のイメージは、動物たちがたくさん住んでいる寒い雪国。
真っ白な雪がしんしんと降っていて、静かで幻想的な「とおい国のおはなし」になりました。
続いてAちゃん。
Aちゃんの「とおい国」でも雪がチラついていますが、
美しい家が建ち並ぶ街の様子は、どこかヨーロッパの国をイメージさせて、
はっきりとした音の、異国情緒ただよう「とおい国のおはなし」になりました。
全くイメージの違う同じ曲を聴けた、とても楽しいレッスンを体験できました(^^♪
思いがけずあるトップ企業のリーダーの方と出会い、
同じテーブルを囲んでお話ができる、何とも有難い機会が与えられました。
一市民である私にとっては雲の上の方なので、
こちらは緊張の塊(;O;)のような状態でいましたが、
その方は決して偉ぶることなく周りの人達と常に同じ目線でお話して下さり、
トップ企業のリーダーでいらっしゃる方とお話しているとは とても思えないほど
隔たりを感じることなく、自然で心地よい時間を過ごすことができました。
その日からずっと心地よかった時間が忘れられずにいてふと気が付きました。
その方は同席した人達のために(to you)ではなく、
同席した人達とともに(with you)で会話をして下さったからこそ、
とても自然で心地よかったのだと。
「レッスンは生徒のために(to you)ではなく、いつも生徒とともに(with)
あること」と、折に触れて教えられていることと重なりました。
今この時、このような素晴らしい出会いを与えられた意味を大切に受け止めて、
感謝してこれからのレッスンや生き方につないでいきたいと思っています(*^^*)
この曲はアイルランド民謡で、日本では「庭の千草」という曲で親しまれています。
「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本3巻」の終盤になると、
イギリス民謡が3曲続けて出てきますが、その中の1曲です。
アイルランドの民族楽器である”アイリッシュハープ”の音色をイメージして
柔らかく弾くことが求められていますから、
曲中のアルペジオ(分散和音)や装飾音符をさりげなく弾きたいものです。
先週のレッスンでのこと。
「Mちゃん、力が抜けてきたね。
今までは硬い音だったけど、今日はとても自然で柔らかいわあ。
すごく練習したのか、それとも指の使い方がわかってきたのかな?」
「きっと指の使い方が分かってきたと思う。」
自分で弾いた音を一生懸命に聴こうとしているのもよくわかります。
お誕生日にお父さんにお願いして買ってもらったというICレコーダーを
お家の練習で使っているのも効果があるようです。
お父さんがMちゃんの思いに応えて下さり、
私もとてもうれしくて感謝でいっぱいになりました。
先を急がず、周りの人達を認めながらも惑わされることなく、
常にマイペースで一歩ずつ前進していくことができるMちゃん。
ステキな「夏の名残りのバラ」に仕上がるのを楽しみにしています(^^♪